いいお産は自分でつくる!

初めて妊娠したときに読むブログ

産む前から母乳育児について考えておく

おはようございます。

自然出産コンサルタント の

森 麻紀子です。

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あなたは、

赤ちゃんを母乳で育てたいと考えていますか?

もし、考えているなら、

そのために、いま、何をしていますか?

 

赤ちゃんは、

生まれたら、自然に、上手に、

母乳が飲めるものだ。と
思っていますか?


たしかに、

時には、そのような母子もいます。
赤ちゃんに、しっかり吸い付く力があり、

乳頭は、吸いやすい形で、
乳房では、

赤ちゃんが欲しがる量に見合った母乳を作れるならば。。。。

 

実は、

赤ちゃんは、おなかにいるときから、

吸うための練習をしています。
すごいですね。


それから、

母乳は、需要と供給の関係で成り立っています。
つまり、

赤ちゃんができたら、勝手に出始めるわけではなく、
赤ちゃんが乳頭を吸うことで、

母体に「おっぱいを作ってください」と伝えると、
母体は、「わかりましたー!」と作り始める、

という仕組みなのです。


だから、大事なことは、

”赤ちゃんが泣いたら、おっぱいを吸わせること”なのです。


生まれたての赤ちゃんは、おなかがすいたら、泣きます。
それから、おむつが濡れたら、泣きます。
尿や便が出る前に、おなかがムズムズして、

気持ち悪いよーと訴えたくて、
泣くことも、あります。


だから、とにかく、

おむつを見て濡れてなかったら、

まず、抱いて、
抱いても泣いていたら、おっぱい。


最初は、赤ちゃんも慣れていないし、

お母さんも不慣れ。
うまくいかなくって当たり前。
少しずつ、少しずつ、

母子ともに上手になっていきます。

 

赤ちゃんを、よーく観察して、

ああでもない、こうでもない、と、
いろいろ試しているうちに、

だんだん上手になっていく母乳育児ですが、
専門家のサポートを受けられたら、心強いですよね。


『母乳外来 (あなたのお住まいの市)』で検索してみましょう。


通えそうな母乳外来が見つかれば、

一度、電話で問い合わせてみては
いかがでしょうか?
出産予定日を伝え、

「産後、どのタイミングで伺ったらいいでしょうか?」
などと聞いてみると、

あなたの不安は減るかもしれません。
もし、そのときの対応が、

あなたに合わなければ、

ほかを当たればいいだけのこと。
産後、母乳育児がスムーズにスタートしたら、

通わなくてもいいのです。
そして、

困ったときは、早めに連絡しましょう。
乳腺炎になってしまう直前に、

助けてもらえるかもしれません。


赤ちゃんの胃はまだ小さく、

3時間くらいで、

おなかがすいてしまいますから、
単純に計算すると、1日8回の授乳。
そのうち上手になるかもしれませんが、

適切なサポートを受けることができたら、
必要以上に落ち込まずに、済みます。


それから、母乳育児には、

もうひとつ大切なことがあります。
それは、2つの”バランス”です。

 

産後すぐから始まる育児による疲れは、

通常、取れるタイミングがないまま、
それでも、育児は続いていきます。
ママが倒れてしまって、

路頭に迷うのは赤ちゃん。
ですから、

1つ目の”バランス”は、

『ママが元気でいるためのバランス』です。

 

母乳育児に、こだわり過ぎず、

時には、人工乳の助けも借りることも
念頭に置いておきましょう。
足す量やタイミング、回数を調節することで、

次第に母乳育児を確立し、
いずれは、完全母乳で育てられるように

なっていくママさんも多いものです。
「母乳で育てたい」旨を伝えた上で、

専門家のサポートを受けましょう。


2つ目の”バランス”は、

母乳と人工乳による、赤ちゃんの発達の”バランス”です。
入院中、あるいは、産後も、ずーっと、

「体重が増えているか」を
チェックされ続けます。


わたし自身は、

「体重だけが指標ではないのに。。。」と

思ったものです。
母乳で育てたい気持ちが強いと、

つい、意固地になって、

人工乳を足さない選択をしそうになります。
けれど、体重は、とても分かりやすい指標です。
実は、参考にしているだけなのです。
一番大事なことは、

『赤ちゃんの順調な発達(身体も心も頭も)』なのです。
ヒトの赤ちゃんは、

生まれた後も、しばらくは脳の発達が続きます。
20年近くかけて、発達していく脳は、

実は、最初の3年間で、急速に発達します。
栄養が足りないことは、

体重増加はもちろん、

知能の発達にも影響があるかもしれない、
ということなのです。


母乳育児は、

この2つの”バランス”を考慮しながら、
赤ちゃんの機嫌、眠りの質や量、

尿や便の量や色を確認しながら、
時には、

専門家のサポートも受けながら

すすめることが、
”あなたらしい母乳育児”に つながる、

と私は思っています。


ちなみに、

わたしは、第1子のとき、

サポートを受けられませんでした。
里帰り出産で、

近くに、母乳外来を見つけることができませんでした。
幸い、産んだ病院で、

乳頭保護器 の存在を教えてもらいました。
その後は、試行錯誤の日々でした。

うまくいかないことの連続。
それでも母乳で育てたくて、

結局、母乳育児が軌道に乗るのに、半年かかりました。
適切なサポートを受けていたら、

もっと早く、軌道に乗っていたことでしょう。


第2子、第3子は、

桶谷式母乳マッサージ の助産に通院しました。
特に、第2子は、

舌癒着がひどく、産後すぐに乳頭は

切れてしまいました。
退院した その足で母乳マッサージへ行き、

その後も、何度も助けてもらいました。
第1子で苦労したことからもわかるように、

わたしの乳頭は、決してキレイとは
言いがたいものです。

乳頭が短い母と、舌が短いベビー。

結局、1年近く、乳頭は切れ続け、

ほんとに、白い母乳を飲んだのか、

あるいは、
相当な量の赤い血液を飲んだのか

定かではありません(笑)
わたしは、

娘にガッツがなかったら、

とっくに、母乳育児をあきらめていたことでしょう。
母とベビーの”バランス”といったところでしょうか。
実は、

どんな乳頭でも、赤ちゃんは、飲めるようになってくれるものです。
ぜひ、あきらめないで、トライしてみてくださいね。