なぜ 妊娠成立を確認するための受診が大切なのか
おはようございます。
自然出産コンサルタント の
森 麻紀子です。
あなたは、『赤ちゃんのモトになる卵』 が、
『①お父さんからの卵』 と、
『②お母さんからの卵』 から、できる。
ということは、知っていますか?
『赤ちゃんのモトになる卵』 のことを、
受精卵(じゅせいらん)と呼びます。
そして、
『①お父さんからの卵』 は、精子(せいし)、
『②お母さんからの卵』 は、卵子(らんし)と、呼びます。
『妊娠(にんしん)』の成立とは、
1.受精卵が、約10cmの卵管という管の中を旅し、
2.子宮(しきゅう)という、赤ちゃんが育つ部屋に、たどりつき、
3.子宮の壁に、しっかり しがみつけたことを、指します。
受精卵になってから、13日間かかると言われています。
また、子宮の壁に、しっかり しがみつくことを、
『着床(ちゃくしょう)』と、言います。
さて。
『①お父さんからの卵』 と、
『②お母さんからの卵』 が、出会って、
晴れて、受精卵になれた子ですが、
時々、子宮まで たどりつけなかったり、
通り過ぎてしまったりして、
子宮ではないところに しがみついてしまう子が、います。
それを、『異所性妊娠』と言います。
子宮は、風船のように、
赤ちゃんが育ってくると、それに伴って、
だんだん伸びることができます。
けれど、
子宮以外に、伸びることができる器官は、
ありません。
そのため、子宮ではないところに、
しがみついてしまった場合は、
妊娠継続は、難しくなります。
『異所性妊娠』の98%が、
卵管に しがみついてしまった『卵管妊娠』です。
卵管で、胎児が大きく発育すると、
卵管が破裂し、
お腹の中に大出血を起こすことがあります。
もちろん、相当な痛みを伴います。
そのため、妊娠初期の健診が大切なのです。
あなたの妊娠が、『異所性妊娠』ではなく、
正常な妊娠かどうかを、
診ていただきましょう。
妊娠した時だけ作られる
hCG(絨毛性性腺刺激ホルモン)は、
着床後、3日で陽性反応が出始めるそうです。
早い人は、すでにつわり等の妊娠の兆候を感じる方もいるようです。
妊娠検査薬も、このhCGが分泌されているかどうかを判定します。
ただ、
『異所性妊娠』でも、妊娠検査薬では、
陽性反応が出てしまいます。
超音波検査で妊娠を確認することで、
『異所性妊娠』を早期に発見できます。
卵管破裂する前に、治療してもらえるよう、
市販の妊娠検査薬で、陽性反応が出た場合は、
予定月経日から2週間前後には
専門医を受診しましょう。
卵管破裂は、命取りになることがあります。
妊娠5~6週に、
正常妊娠であることを確認できると安心ですね。