いいお産は自分でつくる!

初めて妊娠したときに読むブログ

卵子の おはなし

おはようございます。

自然出産コンサルタント
森 麻紀子です。

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あなたは『赤ちゃんのモトになる卵』が、
『①お父さんからの卵』 と、
『②お母さんからの卵』 から、できる。
ということは、知っていますか?

『赤ちゃんのモトになる卵』のことを、
受精卵(じゅせいらん)と呼びます。

そして、
『①お父さんからの卵』は、精子(せいし)、
『②お母さんからの卵』は、卵子(らんし)
と、呼びます。


『妊娠(にんしん)』の成立とは、
1.受精卵が、約10cmの卵管という
管の中を旅し、
2.子宮(しきゅう)という、
赤ちゃんが育つ部屋に、たどりつき、
3.子宮の壁に、しっかり
しがみつけたことを、指します。
受精卵になってから、13日間かかると
言われています。

また、子宮の壁に、しっかり
しがみつくことを、
『着床(ちゃくしょう)』と、言います。



さて。
受精卵のモトになる卵のうち、
『②お母さんからの卵』つまり、
卵子(らんし)は、
いつ、どこから、来たのでしょうか?




実は、卵子は、胎児のときに、
作られます!!
つまり、女の子は、
お母さんのおなかの中にいる時に、
すでに、一生分の 卵子 を作って、
この世に生まれてくるのです。

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女の子は、おなかの中の、
卵巣(らんそう)という袋の中に、
卵子 を、持っていて、
思春期を迎え、身体の準備ができると、
卵子 は、およそ1か月に1つずつ、
どちらかの卵巣(らんそう)から、
飛び出してきます。


そして、
飛び出した卵子の寿命は、24時間。
24時間以内に、精子に出会えた
場合のみ、受精卵になれる、
というわけです。


さらに、
たとえ、受精卵になれたとしても、
さきほど、お伝えしたように、
子宮の壁に、
しっかりしがみつけなかったら、
赤ちゃんに育つことができません。

また、時々、子宮ではないところに
しがみついてしまう子が、います。
それを、『異所性妊娠』と言います。


子宮は、風船のように、
赤ちゃんが育ってくると、
それに伴って、だんだん
伸びることができます。
けれど、子宮以外に、
伸びることができる器官は、ありません。
そのため、子宮ではないところに、
しがみついてしまった場合は、
妊娠継続は、難しくなります。

『異所性妊娠』の98%が、
卵管に しがみついてしまった『卵管妊娠』です。
卵管で、胎児が大きく発育すると、
卵管が破裂し、お腹の中に大出血を
起こすことがあります。

そのため、妊娠を確認する検診では、
あなたの妊娠が、
『異所性妊娠』ではなく、
正常な妊娠かどうかを、
診ていただくことになります。


妊娠した時だけ作られる
hCG(絨毛性性腺刺激ホルモン)は、
着床後、3日で陽性反応が出始めるそうです。

妊娠検査薬も、このhCGが分泌されて
いるかどうかを判定します。

ただ、『異所性妊娠』でも、
妊娠検査薬で、陽性反応が出ますので、
超音波検査で早期に発見してもらい、
卵管破裂する前に、治療してもらえるよう、
早めに受診しましょう。
卵管破裂は、命取りになることがあります。

実は、『異所性妊娠』は、全妊娠の約1%を占めており、
決して珍しい病気ではありません。
そのうえ、『異所性妊娠』は、近年増加傾向にあります。


この原因はクラミジア感染である
といわれています。
クラミジアに感染すると卵管が痛み、
異所性妊娠が起こりやすくなるのです。

次回は、『クラミジア』について、
お届けします。